ネム(NEM)でちらほら聞くカタパルト(Catapult)とは

ネム(NEM)の勢いが止まりません…!

昨日COMSAのお話をしていた時点で一時30円超えと話していましたが、今日とっくに30円超えていたので驚きました。 

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 ここ数日、ネム(NEM)に関わるあれこれを調べていたのですがその中でよくカタパルト(Catapult)という単語を目にするようになりました。このカタパルト、COMSA同様にかなり期待されている存在みたいです。そんな今日はカタパルトについて纏めてみました(・ω・)

 

 

カタパルト(Catapult)とは?

【カタパルトのホワイトペーパーより】

 Catapultは2017年の第一四半期から段階的にリリースする予定です。先行 のソリューションはMijinと呼ばれ、こちらも厳しいテストをくぐり抜けています。Mijin、Catapultともにプライベート化可能なブロックチェーンですが、違いはMijinがパブリックブロックチェーンであるNEMの拡張であるのに対し、2つ目のバージョンであるCatapultはその逆、つまりプライベートチェーンのNEMへの拡張とみなすことができる点にあります。

テックビューロとそこに専属で従事するNEMのコアデベロッパーたちとが共に開発した、現在のMijinプラットフォームに新たに修正と改良が加えた上で一から新しく開発されたバージョンです。 

 出典:https://www.nem.io/

 

 

テックビューロ社とネム(NEM)の開発元で共同開発しているプロジェクトで、mijinのプラットフォームに修正・改良を加えたパワーアップ版のようなものです

Catapultの主な特徴は次のようになる。

C++言語で再実装

・性能が向上(「秒間数万件」の取引を目指す)

・メモリー管理を効率化

・柔軟性が向上

・安定性が向上

・http上からSocket上にプロトコルを再実装し、通信効率を向上

 出典:http://jp.techcrunch.com/2016/05/23/techbureau-launch-catapult/

処理速度がとにかくえげつないことになるらしく、実装されたら1秒につき4桁以上の高いトランザクション(取引)を処理出来るようになるそうで…現状送金処理が最も早いと言われているリップルすらも余裕で超えられちゃいますね。(リップルは毎秒1000トランザクション(取引))

最近騒がれたビットコインの分裂問題も元を辿ると処理能力の限界が発端なので(スケーラビリティ問題)カタパルトが実装されることになったらネム(NEM)の可能性がさらに広がることに…!もうどこまでいくんでしょう。

 

さらに、このカタパルトはmijinだけではなくネム(NEM)にも提供されるようになっているとのこと。ネム(NEM)の公開型ブロックチェーン・mijinのプライベート型ブロックチェーンといったお互いの良いところを活用出来るだけではなく、時には助け合いながら発展していける体制が整えられているのも一つの特徴だと思います。

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出典:http://mijin.io/ja/727.html

このカタパルト、鋭意開発中で2017年夏にリリース予定となっているようですが今はCOMSAが賑わっているのでもう少し先になるのでしょうか…?いずれにしてもネム(NEM)の勢いは留まることを知らないということで(・ω・)

ネムについて

最近、話題になることが多く急激に価格が上昇している仮想通貨ネム。

発表されたばかりのCOMSAもこともありとても気になってしまったので今回はネムについて纏めてみようと思います(・ω・)

www.nem.io

 

 

ネムとは?

ネム(NEM)はもともとNew Economy Movement(新しい経済運動)の略称で、金銭的な自由、分散化、平等、および連帯感の原則に基づき、新しい経済圏の創出を目標として開始されたプロジェクトの仮想通貨です。2015年に公開された際、当時の開発メンバーに日本人が所属していたことから国内でも話題になりました。通貨単位はゼム(XEM)です。

NEM は暗号通貨(仮想通貨)ですか?

NEM はただの暗号通貨(仮想通貨)ではありません。暗号通貨としての機能以外にも、重要な機能として、ピアツーピアプラットフォーム、ペイメント、メッセージング、アセット作成、そして命名システムといったサービスを提供します。 また、今後も NEM の進化とともに多くのソリューションを提供を行う予定です。

 出典:https://www.nem.io/faq.html#whatsPoi

⇒通貨にプラス機能、技術が付いている=仮想通貨2.0世代ということになりますね。

 

ビットコインとの違い

ビットコインはマイニング(採掘)にProof of Work(仕事量の証明)その名の通り『仕事量が多い人に権利が与えられる』というシステムが採用されています。マイニングで報酬(ビットコイン)を貰えるのは計算を解いた人になるため、PoWに基づき計算パワーが大きい人ほどブロック承認の成功率が高くなる仕組みです。このため高性能なコンピューターをどんどん導入出来る・電力を気にしないで使える人ほどビットコインが貰えるという偏りが発生していまっています。(現在、マイナーは中国人グループが占めている)ネムはPoWのように一部のグループやマイナーに報酬が偏らないように設計されており、そのシステムこそがネムの特徴の一つであるProof of Importance『重要度の証明』です。

 

 

ネムの主な特徴

①Proof of Importance『重要度の証明』

Proof of Importance『重要度の証明』これは『ネム内での経済活動への貢献度』によって報酬を得られる確率が高くなるシステムです。保有するネムの残高に限らず、ネムのネットワークへ積極的に参加して重要度を高めていく必要があるので取引額や取引相手も考慮されています。頑張れば頑張るだけチャンスが増えていく仕組みですね。

また、PoIはPoWのように莫大な計算処理を必要としないので大量の電力を消費することが無いとてもエコなシステムとして注目されています。                      

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②EigenTrust++

NEMはさらにセキュリティも優れています。EigenTrust++というノードの重要性の決めるためのアルゴリズムを採用しており、それがネットワークのセキュリティを大幅に強くしています。これは他の暗号通貨にはないユニークな特徴です。

出典:http://urx.mobi/F7Kx

ネムのもう一つの特徴として、セキュリティの高さが挙げられます。

これは、EigenTrust++という評価システムによってネットワーク上の端末(ノード)の質を評価し、悪質な端末は参加出来ないようにします。

悪意のあるユーザーや犯罪者は容易に報酬を受け取れないようになっているのです。

 

 

ハーベスティング

ビットコインではマイニング(採掘)と呼ばれる作業をネムの場合はハーベスティング(収穫)と呼んでいます。ハーベスティングをするには10,000XEM以上の残高に加え、少しずつ貯まってゆく既得バランス(Vested Balance)も10,000XEM超える必要がありますがこの条件をクリアしてしまえば誰でも気軽に参加することが出来ます。誰がハーベスティングするかはPoIによって重要度を元に、ランダムで決まります

 

ちなみにネムは総発行量が8,999,999,999XEMであり、発行時およそ1500名に分配されているのでこれ以上は発行されません。マイニングは承認の報酬として新たにビットコインが発行されるのに対して、ハーベスティング取引を承認して欲しい人が手数料(XEM)を支払う仕組みなので総発行量以上のXEM(ゼム)が市場に出回ることは無く、価値が下がりにくいと言われているのです。

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ネムの可能性

日本の仮想通貨取引所Zaifを運営するテックビューロ社が、ネムの技術を応用したプライベートブロックチェーン『mijin』を開発しました。

ビットコインなどの誰もが参加出来る公開型ブロックチェーンに対して、mijinは特定のネットワーク上で特定の人だけが参加できるブロックチェーンということです。

 

このmijinの技術は既に様々な企業で採用され、住信SBIネット銀行が運用テストを実施していたり、最近だと西濃運輸中部電力で実証実験が進もうとしています。

 

これから先、ネムやmijinを本格的に取り入れる企業が増えていけばそれに比例して価値もどんどん上がっていくと思うので期待が膨らむばかりです。そして昨日(2017年8月3日)にはネムやmijinの技術を取り入れたCOMSA(ICOを支援するためのプラットフォーム(場所))が発表され、ますます盛り上がってきました…!

jp.techcrunch.com

これからの動きがとても楽しみな仮想通貨の一つなので、ひたすらに見守っていきたいですね(・ω・)